深夜の北京でカーチェイス?!深夜に内モンゴルを目指した結果

昨日まで内モンゴルにいて、今日帰国しました。

今回も行きは日本から飛行機で北京、北京から車で内モンゴルという感じでした。

夜に北京到着ということもあり、北京に着くまではまだドライバーが見つかっておらず、一泊してドライバーを探すかバスで行くか考えていました。

 

しかし北京に着いたときに偶然内モンゴルの人が北京に車で来ており、その人に乗せてもらうことになりました!

かなりラッキーでした。

 

だけど、これが恐怖の始まりでした・・・

 

深夜の北京でカーチェイス?!深夜に内モンゴルを目指した結果

運良くドライバーが見つかり、深夜に北京から内モンゴルへ向かうことになりました。

 

19時出発

19時頃北京に到着し、すぐにドライバーに乗せてもらい車で北京を出発しました。

ここまでは運良くドライバーが見つかり、時間とお金のロスがなく夫婦でウキウキでした。

 

しかし・・・

 

「ナビが壊れてる」

出発して間もなくドライバーが「スマホ貸して」と言ってきました。

「なんで?」と聞くと「ナビが壊れちゃったからスマホでマップを見せてほしい」とのこと。

「いや、スマホはあるけど僕たち電波がないよ」と伝えると「え、じゃあ帰れない」とのこと。

 

???は???

 

どうやら北京までたまに来るけど、完全にナビ頼りだったようなんです。

どうするの…?

 

北京の道路は迷路

どうやらこのドライバーは僕たちのスマホを借りるという思惑もあり乗せてくれたようです。

が、残念ながらそうはいかず。

 

「ナビがないと帰れない」と言われても僕らも道なんてわからない。

しかもすでに走りだしていて、スマホも使えないし、時間も時間だしホテルなんて見つけられない。

もうこの人を信じるしかありませんでした。

 

北京の道路はとても複雑で、慣れてないと正しいルートなんて進めないそうなんです。

しかもドライバーも僕らも北京周辺の地名すら全然知らない。

だからナビがないとかなりキツイ。どっちに行けばいいのかさっぱりわからない。

 

当然迷う迷う。同じ道を行ったり来たり。なかなか北京を抜け出せない。

途中何度も車を停めて他のドライバーに聞きまくってはいたけど、内モンゴル方面に詳しい人に巡り合わない。

 

そんなこんなで北京で迷っているうちに深夜0時を迎えることになりました。

その頃にはなんとなくですが内モンゴル方面になんとか進んでいたようです。

(普通ならもう内モンゴルに入っていてもいい時間)

 

向かっていたのはいいですが、次に待っていたのは・・・

 

巨大なトラックとカーチェイス

北京の道路は交通制限があるそうで、大きなトラックなどは深夜になるとたくさん走りだすそうなんです。

つまり大量の巨大なトラックに前後左右挟まれながら高速道路を走ることになりました。

 

トラックとカーチェイス

トラックとカーチェイス

トラックとカーチェイス

トラックとカーチェイス

トラックとカーチェイス

トラックとカーチェイス

基本的にみんな運転が荒い荒い。強引に抜いて割り込んできます。

4人乗りの小さな車で巨大なトラックと抜いて抜かれてを繰り返しました。

 

何度も何度も「これはぶつかる、潰される、死ぬ!」と思う瞬間がありました。

いや〜怖かった。そんな恐怖のカーチェイスが1時間近くも続きました。

 

すると急にピタリと止まったんです。

 

大渋滞に巻き込まれる

カーチェイスをしていたら急にピタリと流れが止まったんです。

そして一切動かない。

 

どうやらなんらかの理由で渋滞に巻き込まれたようです。

しかも本当に全く動かない。

トラックのドライバーたちはみんな降りて道路に立っていました。

車の修理をする人や堂々と立ちションする人なども。

 

これはいつもの光景なのか?それはわからないですが10〜15分に一回少し動くくらいの感じでした。

最悪でした。僕らもドライバーも絶望的でした。

 

北京の大渋滞の恐ろしさを知りました。

(ちょっと前にトイレ行ってて本当に良かった〜)

 

やっと渋滞を抜ける

3時頃でしょうか。

やっと渋滞を抜けました。

 

さらに進むとだんだんと巨大なトラックの数も減り徐々に内モンゴルっぽい景色が見え始めました。

なんとか正しいルートに乗れたようで「もう大丈夫」とのこと。

本当に良かった。

 

「お金貸して」

高速を降りる際やガソリン補充の際、ドライバーから「現金がないからお金貸して」と言われました。

「あ〜こうやってお金取られるパターンか」と思いながら仕方なくお金を渡しました。

これ最終的に結構な額を取られるんじゃないか…と覚悟していました。

 

でもまあしょうがないか・・・と。

 

やっと到着!

なんだかんだでなんとか内モンゴルの僕らが滞在する街に着きました。

時計を見ると朝の6時。

普通なら6時間ちょいの道のりを11時間もかかりました。

朝、日本の地元の駅を電車で出発してちょうど24時間で着きました。

腰がヤバかったです。

 

おいくらですか?

トラブルはありましたが、なんとか到着することができました。

 

そしてドライバーにお礼を言い「おいくらですか?」と聞くと、

「いらない」と。

???????!!!!!!

 

そしてすぐにさっき現金で貸したお金を妻のスマホに振り込んでくれたんです。

えっ?!

 

「いや、さすがに払うよ!」と言ったんですが最後まで受け取りませんでした。

そして僕らを下ろしてさらに遠い自分の街に向かって去っていきました。

 

人情に触れました

めっちゃ迷うし途中お金取られるし、さっきまですごくイライラして乗ったことを後悔していたんですが、なんか申し訳ない。すごく申し訳ない。

多分向こうは迷ったことを悪く思っているんでしょう。

でも元々は他人で、しかも僕は日本人なのに最後までちゃんと送ってくれました。

一番頑張って焦って疲れているのは彼です。

色々あったけど、今思い返せばめちゃめちゃ良い人でした。

改めて内モンゴルの人が好きになりました。

 

深夜の北京の道路は素人が達道じゃない

今回は内モンゴルに行くまでにかなり疲れました。

結果的に無事に着くことができました。

しかもタダで。

 

しかし、やはりもうあんな思いはしたくありません。長いし、怖いし、腰痛いし。

次はゆっくりでもいいから、お金かかってもいいから、もっと計画的に安全な方法で行こうと思います。

 

ドライバーを探す場合はくれぐれも経験豊富な方を探すといいですね。

 

ちなみに今回のドライバーには次回何か必ずお返しする予定です。

 

あくまでも・・・
ご紹介したのは僕が聞いた話や個人的に感じたこと、体験した内容です。

もしかしたら一般的なものとは少し違うかもしれないです。ご了承ください。