内モンゴルでは水が貴重です。とてもとても貴重です。
人間や家畜が生きていくため、そして草原を守るためにも貴重です。
なので草原の暮らしでは節水生活は必須です。
雨が降らない!水がない!内モンゴルの草原の節水生活
内モンゴルの水事情をご紹介します。
雨が降らない
内モンゴルは降水量が少ないらしく草が育ちません。
草原には家畜の食料である草が少ないため、それを補うために草を他から大量に買わないといけないんです。
これは定住化の欠点の一つです。
季節ごとに草があるところに移住できればいいんですけど、無理らしいです(決められている)。
このため今、草原の砂漠化が問題となっています。
井戸水を大事に使う
生活に使う水は、定期的に家のすぐ裏にある井戸から水を汲んできます。
量には限りがあるため大事に使わなければなりません。
雨が降らないと井戸水もなくなります。
家畜の飲み水に!
約70匹の家畜はたくさん水を飲みます。
草原に放たれた家畜達ですが「逃げないのか?」と単純に思って聞いたんですが、しつけで逃げないということもありますが、お義父さんいわく「水を飲みに戻ってくる」とのことです。
つまり家畜達も、逃げても水がなくて困るということをわかってるんでしょう。
人間は最小限に!
井戸の水を家に溜めておき、工夫して大事に大事に使います。
手を洗うのもバケツに手洗い用の水を入れ、そこに手を突っ込んで洗い、水が汚くなるまで何度もその水で洗い続けます。(手を洗った方が逆に汚ないんじゃないかと思ってるのは内緒)
基本的に草原にいる間は風呂に入りません(体を洗わない)。
これは慣れないとストレスです。
1週間に1〜2回程度、街に行ったときに銭湯的なところで洗います。
髪だけは2〜3日に1回くらい洗う人が多いようです。
↑妻の青空シャンプーの様子です。当然ですがバケツの上で洗い、水を大事に大事に使います。
これも慣れてくれば気持ちの良いものです。
空気が乾燥しているため結構早く髪が乾きます。
【内モンゴルの節水生活】日本ではいかに贅沢に使ってるか
内モンゴルでは水一滴無駄にしないような生活です。
それに慣れると、日本では本当に贅沢な使い方をしていたと思わされます。
一度この暮らしを体験しないと贅沢していることに気づかないでしょうね。
日本での僕は、何でも揃っているはずなのに「あれが足りないこれが足りない」と欲求を満たそうと贅沢をしてました。
そして当然のようにあるもの、当然のようにしていることは実はとてもありがたいということに気づいていませんでした。
僕は内モンゴルでこの経験ができて本当に良かったと思っています。
そして草原の水不足は深刻です。
歴史がなんやかんや工場がなんやかんや国の政策がなんやかんやと、理由を聞けば聞くほど複雑なようです。
この大草原を守っていくには色々と課題がありそうです。
もしかしたら一般的なものとは少し違うかもしれないです。ご了承ください。